フェイスリフトとは、主に加齢によって生じた顔などのたるみやシワを改善するための施術です。フェイスリフトには外科的な手術を伴う施術のほか、糸リフトやオンダリフトのようなメスを使わないものもあります。
日本美容外科学会(JSAPS)の調査によると、2024年に日本国内で行われたフェイスリフト施術(非外科的、外科的手術を含む)は約11万6千件を超えており、非常に人気の高いリフトアップ施術と言えます。
本記事では、各フェイスリフト施術の費用相場や他の施術と組み合わせた場合の合計費用、美容大国である韓国でのフェイスリフト費用との比較を解説します。
本記事のポイント
- 各フェイスリフトの相場
- ヒアルロン酸注入:約1万円~5万円
- 糸リフト:約2万円~10万円(1本あたり)
- オンダリフト:約2万円~3万円
- チタニウムリフト:約5万円~9万円
- ミニリフト:約60万円~90万円
- ディープ・プレーン・フェイスリフト:約140万円~170万円
- スマスフェイスリフト:約75万円~約170万円
- フェイスリフトの費用は施術の種類により大きく変動
- 費用は「術式」「医師の技術」「立地」など5つの要因が影響
- 韓国のフェイスリフトは全体的に日本よりも安い傾向あり
フェイスリフトの費用相場
いざ、フェイスリフトを検討しようとすると気になるのが費用相場ではないでしょうか。フェイスリフトと一口に言っても、切開を伴うフェイスリフトと非外科的なフェイスリフトまで幅広い種類があります。ここでは、各フェイスリフトの種類ごとの費用相場を解説します。
1. リキッドフェイスリフト(フィラー注入)の費用
リキッドフェイスリフトとは、ヒアルロン酸やボトックスのような注入剤を皮膚の特定の層に直接注入することで、即座にお肌のボリュームを補い、シワやたるみの改善ができる注入治療です。失われた顔のボリュームを補うことで、顔をふっくらさせてリフトアップ効果が期待できます。リキッドフェイスリフト(フィラー注入)の費用は、薬剤の種類や注入部位、注入する本数などによって変動します。
| 施術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | 約1万円~5万円 |
2. 糸リフトの費用
糸リフトとは、吸収性の糸(溶ける糸)を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げて引き締める、メスを使わない美容皮膚科医療です。糸リフトの費用は、使用する糸の種類や本数などによって料金に幅があります。
| 施術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 糸リフト | 1本あたり:約2万円~10万円 顔全体:約20万円~60万円 |
3. オンダリフトの費用
オンダリフトとは、イタリアのDEKA社が開発した脂肪破壊機器で、CoolWaves™(クールウェーブ)と呼ばれる特殊マイクロ波を使用した次世代の小顔・痩身治療です。特殊なマイクロ波を照射することにより、皮膚表面のタイトニングやリフトアップ効果も期待できます。
オンダリフトの費用相場は、照射部位や範囲によって異なります。
| 施術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| オンダリフト(頬) | 約2万円~3万円 |
4. チタニウムリフトの費用
チタニウムリフトとは、メスを使わないレーザー治療です。特許技術である3種類の異なる波長のレーザーを同時照射することで、肌の引き締め・美白・リフトアップが期待できます。チタニウムリフトの費用は、治療部位や1回あたりの総エネルギー使用量(出力)によって値段が変動します。
| 施術の種類 | 費用相場/回 |
|---|---|
| シングル(40kJ) | 約5万円 |
| ダブル(80kJ) | 約9万円 |
5. ミニフェイスリフトの費用
ミニフェイスリフトとは、加齢による顔のたるみを引き上げる外科的手術です。フルフェイスリフトより切開範囲を小さく抑えながら、SMAS(スマス)層という内部組織ごと引き上げて後戻りを予防し、高い若返り効果を実現します。
| 施術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| ミニフェイスリフト | 約60万円~90万円 |
6. ディープ・プレーン・フェイスリフトの費用
ディープ・プレーン・フェイスリフト(Deep Plane Facelift)とは、近年世界でも注目を集めている最新のフェイスリフト手術です。SMAS(スマス)層(表在性筋膜)に加え、たるみの原因となる靭帯にも直接アプローチして切離することで、顔のたるみを根本から引き上げ、持続性の高い若返り効果をもたらす外科手術です。
ディープ・プレーン・フェイスリフトを導入しているクリニックは日本国内ではまだ少なく、クリニックによって料金は大きく変わります。
| 施術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| ディープ・プレーン・フェイスリフト | 約140万円~170万円 |
7. スマスフェイスリフトの費用
スマスフェイスリフトとは、単にたるんだ皮膚を切除するだけでなく、皮膚の下にあるSMAS層(表在筋腱膜)も一緒に引き上げることで、より効果的で持続的な若返りを実現するフェイスリフト手術です。スマスフェイスリフトはクリニックや執刀医の技量によって、料金が大幅に変わります。
| 施術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| スマスフェイスリフト | 約75万円~約170万円 |
フェイスリフトの追加施術・組み合わせ手術費用
お顔のたるみやほうれい線、首のシワなどの解消には、フェイスリフトを単独で行うよりも、他の施術と併用すると効果的です。ここでは、フェイスリフトと組み合わせることで効果を最大化できる施術と、合計の費用を見ていきましょう。なお、ご紹介する相場はあくまで目安であり、個別の費用はクリニックのカウンセリングで確認が必要であることをご留意ください。
フェイスリフト+ネックリフトの費用
ネックリフトとは、首のシワやたるみの改善を目的としたアンチエイジング手術です。首元のシワを取りたい、二重あごを改善したいという方は、ネックリフトの併用を検討すると良いでしょう。
| 手術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| ネックリフト | 約70万円 |
フェイスリフト+鼻整形の費用
フェイスリフトと鼻形成術は、どちらも人気のある手術です。リフトアップも鼻形成もどちらも叶えたいという方にとっては、手術が一度で済んだり、両方の手術を同時に行うことで仕上がりの一貫性が得られるといったメリットもあります。どちらも専門性の高い外科手術のため、手術においては医師と相談の上で判断すべきです。また、費用の合計額はクリニックや選択する術式によって大きく変動します。
| 手術の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 鼻整形(術式によって大きく変動) | 約5万円~80万円 |
フェイスリフト+ボトックス注射の費用
おでこや眉間のシワ、エラの解消などに効果的なボトックス(ボツリヌストキシン)注射。ボトックス注射はエイジングケアにおいて非常に効果的であり、フェイスリフトとの相乗効果が期待できる組み合わせです。ボトックス注射は使用する薬剤の種類や注射部位によって料金が変動します。
| 施術の種類 | 費用相場/1部位 |
|---|---|
| ボトックス | 約4千円~9千円 |
フェイスリフトの支払い方法は?
フェイスリフトは日本国内において、自由診療であるため保険は適用されません。
フェイスリフトの支払い方法はクリニックによってさまざまですが、現金またはクレジットカード決済、銀行振込での支払いが一般的です。
一括で支払うことが難しい場合は、分割ローンを利用するのも一つの方法です。大手クリニックでは独自の医療(メディカル)ローンを組めるクリニックがあるほか、銀行でのフリーローンを利用する方法もあります。
フェイスリフトの費用を左右する5つの要因
「フェイスリフトは高額」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。実際に、フェイスリフトの費用はすでに解説したように、約1万円から100万円以上と幅広く、クリニックや術式によって大きく異なります。ここでは、具体的にフェイスリフトの費用が決定される5つのポイントを解説します。
1. 手術や施術の難易度・術式の種類
フェイスリフトの施術の難易度や種類によって費用は大きく変わります。
たとえば、ヒアルロン酸注入やボトックス注射のような注入治療は非外科的であり、ダウンタイムも最小限に済む施術です。
しかし、ミニフェイスリフトやディープ・プレーン・フェイスリフト、スマスフェイスリフトのような本格的な外科的手術のフェイスリフトは手術費用が高額になります。手術費用はもちろん、術前検査費用や麻酔費用、術後の薬代、術後の診察費、通院費なども費用として含まれます。
2. 執刀医の技術力や評判
美容クリニックの施術は、難易度の高い施術ほど費用が高額になる傾向があります。特にフェイスリフトは非常に繊細な施術であるため、その術式の名医と呼ばれる医師の場合は費用は高くなっていきます。
ただし、オンダリフトやチタンリフト、フィラー注入のような外科的手術を伴わない施術であれば、比較的費用を抑えることができます。
また、美容大国と呼ばれる韓国の皮膚科クリニックであれば、日本国内に比べて圧倒的な症例数を誇る皮膚科医のもと、リーズナブルな料金で施術を受けられることもあります。
3. 美容クリニックの立地
フェイスリフトの費用には、美容クリニックの立地にも左右されます。特に、都心部やその施術の名医として知られる医師が在籍する人気クリニックの場合は費用が高くなる傾向があります。
大手クリニックの場合は、キャンペーン料金やモニターとして施術を受けると割引料金で施術を受けられることもあります。
4. 麻酔の有無やクリニックの設備・機器
たとえば、糸リフトのような施術の場合、局所麻酔や静脈麻酔が用いられることがあります。クリニックによって方針は異なりますが、麻酔の費用が施術費用に含まれている場合もあれば、別料金がかかることもあります。局所麻酔の場合は数千円程度、静脈麻酔の場合は約10,000円~30,000円程度が相場です。
また、最先端のフェイスリフト機器などの最新機器を導入しているかどうかなども、費用に影響があります。
5. 施術前後のケア
フェイスリフトの術前後のケアの有無も、費用に影響します。
特に、切開フェイスリフトの場合は術前に採血検査や心電図検査、麻酔科医との診察が、術後には、アフターケアで必要となる物品代金のほか、内服薬、再診料などの諸費用がかかります。
対して、糸リフトやオンダリフト、フィラー注入などの低侵襲治療はダウンタイムも少なく、上記のような諸費用を考える必要はありません。
韓国でのフェイスリフト費用はいくらかかる?
ここまで、日本のクリニックにおけるフェイスリフトの費用について見てきました。
次に、美容大国・韓国でのフェイスリフトの費用は、日本と比べてどれほどの違いがあるのかを深掘りします。実際に、近年は韓国での美容施術を選ぶ日本人も増えていますが、その理由の一つが費用だと考えられます。
韓国は、日本を含む、シンガポールやアメリカなどと比較して30~50%安い価格で美容施術が受けられると言われています。これは、為替レートや韓国の美容クリニックの競争の激しさが要因と考えられます。
ここからは、日本と韓国でのフェイスリフトの費用を比較していきましょう。
韓国と日本のフェイスリフトの費用を比較
具体的に、韓国と日本のフェイスリフトの費用を種類ごとに比較してみました。
| 施術・手術 | 日本の費用相場 | 韓国の費用相場 |
|---|---|---|
| 糸リフト | 顔全体:約20~60万円 | 1,000,000~4,000,000KRW (*約10.6万円~42.6万円) |
| ミニフェイスリフト | 約60~90万円 | 6,000,000~8,000,000KRW (*約64万円~85万円) |
| スマスフェイスリフト | 約75~約170万円 | 10,000,000~15,000,000KRW (*約100.6万円~160万円) |
| ディープ・プレーン・フェイスリフト | 約140万円~170万円 | 12,000,000~18,000,000KRW (*約128万円~192万円) |
(*2025年11月25日時点の為替レート:1円=9.38KRW)
上記の通り、全体的に韓国の費用の方が安い傾向があることが分かりました。
なかには、ディープ・プレーン・フェイスリフトのように最安値は韓国の方が安く、最高値は日本の方が安い手術もありますが、クリニックによって費用が異なるため、しっかり比較検討することが重要です。
結局、フェイスリフトは費用に見合う価値はある?
フェイスリフトと一口に言っても、糸リフトやオンダリフト、フィラー注入などの低侵襲治療など気軽に受けられる施術のほか、本格的な切開リフトまで幅広い種類があり、費用も大きく異なることが分かりました。
フェイスリフトの費用は決して安くはありません。だからこそ、その価値を最大化するためには、術式の知識や費用の内訳、そして何より医師の経験と技術を見極めることが不可欠です。
特に、韓国の皮膚科医は施術件数も圧倒的に多いです。技術スキルのある医師のもと、実感できる効果を得ることができるでしょう。
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Dr. Seungjae Baek
Chief Medical Director
Myeondong




