「フェイスリフトの効果はどのくらい持続する?」「どうせなら、フェイスリフトの効果を長持ちさせたい」と思う方も多いでしょう。
フェイスリフトとは、顔のたるみやフェイスライン、シワ、首のシワなどを改善する美容整形の一種です。フェイスリフトには糸リフトやオンダリフトといった非外科的なフェイスリフトのほか、切開を伴うフルフェイスリフト(しわ取り手術)やミニリフト、ネックリフト、眉下リフトなどさまざまな種類があります。
リフトアップによる顔の若返り効果が期待でき、人気の高いフェイスリフトですが、残念ながら効果は永続的ではありません。
そこで今回は、フェイスリフトの種類ごとの持続期間や持続性に影響する要因、効果を長持ちさせるポイントなどを医師の見解も交えて詳しく解説します。効果をしっかり得たい、フェイスリフト毎の特徴を理解してどの施術を受けるかを決めたいという方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事のポイント
- フィラー注入は、約12~18カ月程度持続
- 糸リフトは、約9カ月~3年程度持続
- オンダリフトは、数カ月から一年程度持続
- チタニウムリフトは、約3年~5年程度持続
- ミニリフトは、約5〜8年程度持続
- ディープ・プレーン・リフトとSMASフェイスリフトは、約10~15年程度持続
- フェイスリフトの持続力には、5つの要因が影響する
- フェイスリフト効果を長持ちさせるには、生活習慣や食生活が重要
フェイスリフトの種類ごとの持続期間とは?
フェイスリフトにはさまざまな種類があり、それぞれ持続期間や効果の現れ方が異なります。
糸リフトやフィラー注入、切開フェイスリフトなど、施術方法によって得られるリフトアップ効果や持続期間は大きく変わります。
ここでは代表的な7種類のフェイスリフトごとに、どのくらい効果が続くのかを詳しく解説します。自分に合った施術を選ぶためにも、各方法の特徴や持続期間をしっかり理解しておきましょう。
1. フィラー注入
フィラー注入は、ボトックスやヒアルロン酸、ジュベルック、リジュランといった医療用充填剤(フィラー)を皮膚の下に注入し、しわやたるみ、ボリュームの改善を図る施術です。
効果は即時に現れます。持続期間は比較的短く、韓国・明洞のReberry Clinic(リベリクリニック)のペク・スンジェ医師によると、一般的に6ヶ月から1年程度とされています。
体質や注入部位、使用するフィラーの種類によっても持続期間は異なります。
| 効果の持続期間(目安) | 12~18カ月以上 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 6~12ヶ月ごと |
| 特徴・仕組み | ボトックスやヒアルロン酸などの医療用充填剤を皮下に注入し、ボリュームを回復、ほうれい線やシワをなめらかにする |
| 非外科的/外科的手術 | 非外科的 |
| フィラー注入が向いている人 |
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2. 糸リフト
糸リフトは、特殊な溶ける糸を皮下に挿入し、たるみを物理的に引き上げる施術です。
効果は施術直後から実感でき、持続期間は使用する糸の種類や本数、個人の体質によって異なります。国際美容医療センター(International Centre for Cosmetic
Medicine)によると、糸リフトの効果は約9カ月、稀に3年程度とも言われています。
ただし、永続的な効果ではないため、定期的なメンテナンス施術が推奨されます。
| 効果の持続期間(目安) | 約9カ月~3年 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 1〜2年ごと |
| 特徴・仕組み | ボトックスやヒアルロン酸などの医療用充填剤を皮下に注入し、ボリュームを回復、ほうれい線やシワをなめらかにする |
| 非外科的/外科的手術 | 非外科的 |
| 糸リフトが向いている人 |
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3. オンダリフト
オンダリフトとは、CoolWaves™(クールウェーブ)と呼ばれる特殊マイクロ波を照射することでリフトアップや脂肪燃焼効果が期待できる施術です。
オンダリフトは韓国でのフェイスリフト・小顔施術の一種として人気の高い施術です。CoolWaves™のマイクロ波の照射によって皮膚にダメージを与えることなく脂肪層にアプローチでき、脂肪減少やコラーゲン生成、肌の引き締めを促進します。
効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には数カ月間程度と言われています。年に一度の定期的なメンテナンスで、リフトアップと肌の引き締め効果を持続させることが可能です。
| 効果の持続期間(目安) | 数カ月から一年程度 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 年に一回 |
| 特徴・仕組み | CoolWaves™のマイクロ波を照射することにより、脂肪細胞を温め、排出を促進 マイクロ波の熱刺激により、肌のタイトニングやリフトアップ効果が期待できる |
| 非外科的/外科的手術 | 非外科的 |
| オンダリフトが向いている人 |
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4. チタニウムリフト
チタニウムリフトとは、たるみや美肌治療として、美容大国の韓国では人気の高い美肌レーザー治療です。特許技術である3種類の異なる波長(755nm・808nm・1064nm)のレーザーを同時照射することで、リフトアップ・引き締め・美肌の3つの効果を同時に目指すことができます。
チタニウムリフトは外科手術を伴わないフェイスリフト治療の中でも長期的な効果を期待できる施術で、持続期間は通常、3年から5年と言われています。
| 効果の持続期間(目安) | 約3年~5年 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 約1〜2カ月に一度 |
| 特徴・仕組み | 3つの波長を皮膚の異なる層に同時に照射することで、リフトアップ・引き締め・美肌の3つの効果が期待できる |
| 非外科的/外科的手術 | 非外科的 |
| チタニウムリフトが向いている人 |
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5. ミニフェイスリフト
ミニフェイスリフトとは、加齢による顔のたるみを引き上げる切開を伴う外科的手術です。「ミニ」という文字通り、切開部位を最小限に抑えたフェイスリフト手術で、主に下顔面と顎のラインをターゲットとします。
フルフェイスリフトと比較して切開部分が小さく、ダウンタイムが短いことが特徴です。
持続期間は約5〜8年程度と言われています。ミニフェイスリフトは非外科的なフェイスリフトでは物足りなくなってきたものの、本格的な切開フェイスリフトまでの必要がない方に適した手術と言えます。
| 効果の持続期間(目安) | 約5〜8年程度 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 年に一度の糸リフトなどの非外科的なフェイスリフト |
| 特徴・仕組み | 耳の前や髪の生え際などを小さく切開し、皮膚や筋膜を引き上げる |
| 非外科的/外科的手術 | 外科的手術 |
| ミニリフトが向いている人 |
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6. ディープ・プレーン・リフト
ディープ・プレーン・フェイスリフト(Deep Plane
Facelift)とは、世界でも注目を集めている最新の外科的フェイスリフト手術です。従来のフェイスリフトとは異なり、皮膚やSMAS(スマス:表在性筋膜)層に加え、たるみの原因となる靭帯を処理します。
組織を立体的に再配置することで、不自然な引きつれ感のない、より自然で持続性の高い若返り効果を実現します。
| 効果の持続期間(目安) | 約10~15年程度 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 年に一度の糸リフトなどの非外科的なフェイスリフト |
| 特徴・仕組み | 皮膚だけでなく、SMAS(表在性筋膜)層のさらに下の靭帯を剥離して持ち上げることで、皮膚とSMASを一体化させて自然に引き上げる |
| 非外科的/外科的手術 | 外科的手術 |
| ディープ・プレーン・リフトが向いている人 |
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7. SMASフェイスリフト
SMASフェイスリフトとは、皮膚の下にあるSMAS(スマス:表在性筋膜)層を引き上げる切開フェイスリフトです。SMASフェイスリフトはたるみの根本改善が可能で、持続期間は約10~15年程度と長期的な若返り効果を望めるのが特徴です。
| 効果の持続期間(目安) | 約10~15年程度 |
| メンテナンスの推奨頻度 | 年に一度の糸リフトなどの非外科的なフェイスリフト |
| 特徴・仕組み | 皮膚だけではなく、皮膚の土台であるSMAS層を引き上げることでたるみの根本原因にアプローチする |
| 非外科的/外科的手術 | 外科的手術 |
| SMASフェイスリフトが向いている人 |
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フェイスリフトの持続性に影響するものは?
フェイスリフトの効果や持続期間は、施術方法だけでなく、さまざまな要因によって左右されます。
ここでは、フェイスリフトの持続性に関わる主な要因について詳しく解説します。フェイスリフトの持続期間に影響を与える要因は、次の通りです。
1. 肌の弾力
フェイスリフトの効果を長期にわたって持続させるうえで、術前の肌の弾力性は重要な決定要因となります。リフトアップされ、再配置された組織を強固に支え、たるみの再発を防ぐには、十分な弾力性は不可欠です。
肌のコラーゲン生成が活発で、紫外線によるダメージが少ない人は、内部組織の維持力が優れているため、長期的な効果を享受することができます。一方、加齢や遺伝、環境的要因によるダメージなどで肌の弾力性が低下している場合は、組織のたるみが早く進行し、施術効果の持続期間も短くなる傾向があります。
2. ライフスタイルやストレス
生活習慣やストレスのなかには、フェイスリフトの効果を大きく低下させてしまう要因があります。
喫煙: 喫煙は血流を悪化させ、コラーゲンの分解を加速させるため、組織の治癒を妨げ、長期的な効果を損ないます。
過度な紫外線曝露: 皮膚の弾力繊維にダメージを与え、手術による若返り効果を阻害し、老化を早める主要因となります。
慢性的なストレス: 継続的なストレスは、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンのレベルを上昇させ、肌のバリア機能と質を低下させることで、手術効果の持続期間を短縮させる可能性があります。
そのほか、栄養不足や睡眠不足、過度のアルコール摂取も、肌の健康を根本から蝕みます。これらはフェイスリフトの長期的な維持期間を短縮してしまう要因となるので、避けるように心がけましょう。
3. 術後のケア
手術後の治癒の質と効果の持続性を高めるためには、担当医の指示に基づく適切な術後ケアが不可欠です。定期的な創傷ケアを実施し、早期の激しい運動を控え、定期健診を受診することで、長期的なフェイスリフトの効果の維持につながります。
さらに、回復期間を通じて処方薬の服用と活動制限を厳守することは、組織の治癒を促し、最適な状態を維持するために極めて重要です。
4. 外科手術時の年齢
フェイスリフトの効果の持続性は、患者様の年齢によっても異なります。
一般的に、若い患者様ほど、優れた肌の弾力性と治癒力により、手術効果が長く持続する傾向があります。40代から50代の患者様は、期待した効果を比較的長期間維持できますが、65歳以上の患者様では、老化の兆候が早く再び現れる可能性があります。
フェイスリフトの術後も、自然な加齢は進行します。若い患者様ほど手術で調整された位置が安定しやすく、改善効果がより長く保たれるためです。
5. 遺伝的要因
遺伝的要因は、個人の老化の進み方、コラーゲン生成能力、長期的な肌質の維持に大きく影響します。人によっては、老化を遅らせ、コラーゲン生成を促進にするような「良い」遺伝子を受け継いでいることがあり、そうした方はフェイスリフトの効果がより長く持続します。
逆に、家族に早期老化の傾向がある場合や、元々肌の弾力性が低い方は、熟練の技術を用いたとしても、リフトアップ効果の持続期間が短くなる可能性があります。
フェイスリフトの効果を長持ちさせるには?
せっかく受けたフェイスリフトの効果をできるだけ長く保つためには、医師の技術だけでなく、日頃の心がけも欠かせません。
ここでは、リフトアップ効果を長持ちさせるための具体的な5つのポイントをご紹介します。
1. 健康的な生活習慣
- 喫煙を避ける前述したように、フェイスリフトの効果を維持するために最も重要なのは、喫煙を避けることです。タバコに含まれるニコチンや化学物質は、血管を収縮させ、肌の血流を悪化させる作用があります。さらに、酸化ストレスを増加させ、肌の老化を加速させてしまいます。
- 定期的な運動ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、血液の流れを良くします。また、発汗により角質がやわらかくなり、毛穴の中の皮脂が酸化して黒ずんでしまうことを防止する作用もあります。
- 十分な睡眠睡眠不足は美肌の大敵です。睡眠中には、成長ホルモンの分泌をはじめ、血流の増加、コラーゲン生成などさまざまな生理的プロセスが進行しています。睡眠不足になると肌のエイジングが加速し、コラーゲンの生成が低下してしまい、たるみやシワの原因につながります。
- ストレスを避けるストレスは活性酸素を増加させ、DNAや細胞膜を傷つけて老化を加速させます。kろえにより、肌のコラーゲンやエラスチンが破壊され、たるみやシワが進行してしまいます。できる限りストレスを減らし、肌を守るように心がけましょう。
2. 定期的な皮膚メンテナンス
フェイスリフト後も、定期的なスキンケアや美容クリニックでのメンテナンスを行うことで、効果をより長く保つことができます。
- 紫外線対策紫外線は肌にとって有害な存在で、老化を加速度的に進行させます。紫外線は、肌のハリの元となるコラーゲンやエラスチンを分解する酵素を発生させ、これにより、肌のシワやたるみの原因となります。紫外線を防止するには、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用しましょう。紫外線の強い初夏から真夏には、日焼け止めだけでなく、防止や日傘で徹底的に紫外線から肌を守りましょう。これにより、紫外線ダメージを防ぎ、フェイスリフトの効果を守ります。
- プロによるスキンケア日常的なやさしい洗顔や質の高い保湿によるスキンケアルーティンは、お肌を健やかに保ち、長期的な美肌効果をもたらします。これに加えて、美容皮膚科でのケミカルピーリングやレーザー治療などのプロによるスキンケアトリートメントを取り入れるのもおすすめです。特に、初期のエイジングサインが現れてきたタイミングで対処すると、お肌のタイトニングを向上させ、フェイスリフトの効果の持続に役立ちます。
3. 健康的な食事や水分補給
毎日の食事も、肌の健康に大きく影響を及ぼします。
たとえば、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンCとEを豊富に含む食品を摂取すると、コラーゲン生成が促進され、フェイスリフトで形成された皮膚構造を維持することができます。
| ビタミンCを多く含む食品 |
| ナッツ類(アーモンド、落花生、クルミなど)、オリーブオイル、ウナギ、たらこ など |
| ビタミンEを多く含む食品 |
| アセロラ、柚子、キウイ、いちご、赤ピーマン、さやえんどう、ブロッコリー など |
そのほか、十分な水分補給を心がけることで、肌のハリと弾力を保ち、リフトアップした状態を長期間維持するのに役立ちます。
また、肌や体の炎症を防ぐために、砂糖などの糖分や加工食品(ハム、ソーセージ、冷凍食品、インスタント食品、缶詰など)を控えるように心がけましょう。肌や体の炎症は、細胞の老化やコラーゲンを破壊し、結果的にシワやたるみを引き起こす原因となります。
4. 注入治療
フェイスリフトの仕上がりを維持するには、注入治療もおすすめです。
たとえば、ボトックス注射をすることで新たなシワを生み出す要因となる筋肉の動きを防ぎ、フェイスリフトの仕上がりを維持することができます。
また、ジュベルックやリジュランといったフィラー注入も、時間の経過とともに自然に減少するボリュームを回復し、リフトアップした輪郭を維持する効果も期待できます。
このような注入治療は、フェイスリフトの効果を持続させるためのメンテナンスツールとして活用することができます。
5. フェイスリフト認定外科医を選ぶ
フェイスリフトの失敗を防ぐには、医師選びが非常に重要です。満足のいくリフトアップ効果を得るには、施術や手術を担当する医師の技術や実績に大きく左右されます。
日本国内にも多くの美容外科や美容皮膚科の認定医が存在しますが、症例数が圧倒的に多い美容大国・韓国で経験豊富な医師を探してみるのも良いでしょう。
韓国の美容皮膚科 Reberry
Clinic(リベリクリニック)では、韓国トップクラスの認定皮膚科医がそろっており、自然な仕上がりのフェイスリフト効果を実現します。日本語にも対応しているので、日本人の患者様にも言語の不安なく、安心して施術を受けていただくことができます。
フェイスリフトは何回まで施術できる?
一度フェイスリフトの施術を受けたものの、「またたるみが生じてきた」「またフェイスリフトを受けたいけど、何回まで施術できるの?」と思う方も多いかもしれません。結論としては、フェイスリフトの種類や皮膚の状態によって、再度受けられるかどうかの判断は異なります。
外科的なフェイスリフトの場合
一般的に、生涯で2~3回の切開フェイスリフトを受けることができ、少なくとも10~15年程度の間隔を空ける必要があります。
ミニリフトやSMASフェイスリフト、ディープ・プレーン・フェイスリフトのような本格的な切開フェイスリフトの場合、皮膚組織が一度大きく動かされているため、2回目以降の手術は難易度が上がります。
そのため、再度切開フェイスリフトを検討している方は、信頼のできる医師と丁寧なカウンセリングを受けたうえで決断することを推奨します。
非外科的なフェイスリフトの場合
糸リフトやオンダリフト、チタニウムリフトのような非外科的なフェイスリフトの場合、医師の考えによっても異なりますが、繰り返し施術を受けられ、一般的に回数制限はないと考えられています。
非外科的なフェイスリフトは切開フェイスリフトと比較して、持続期間が短いため、複数回施術を受けて満足のいく結果にならない場合、外科的なフェイスリフトを受けられる方も多いです。
まとめ
フェイスリフトの持続期間は、種類によって大きく変わります。
術後に丁寧なスキンケアはもちろん、生活習慣や食生活を見直すことで理想的な状態を長く保つことができます。
また、フェイスリフトは信頼のおける経験豊富な医師選びが何よりも重要です。フェイスリフトは繊細な技術を要する高度な施術のため、丁寧なカウンセリングを提供するクリニックや医師を選ぶようにしましょう。
リベリークリニック
Editorial Team
リベリークリニックでは、一人ひとりに合わせたパーソナルケアと高度なトリートメントを通して、健康で輝く肌を育むことができると信じています。当院では、患者様一人ひとりに医師が付き添い、一人ひとりの肌の歴史を深く理解し、意味のある永続的な変化を創造するために、チームメンバー全員が時間をかけて丁寧に対応いたします。

