切開フェイスリフトとは、たるんだ顔の皮膚や皮膚の下の組織を外科的または非外科的に引き上げ、顔や首の若返りを図るしわ取り手術(英:Rhytidectomy)です。
切開フェイスリフトを検討している方のなかには、「周囲にバレてしまう」ことを恐れて踏みとどまってしまっている方も多いのではないでしょうか?切開フェイスリフトは繊細な手技を要する極めて高度な手術で、仕上がりは医師の技術や回復過程、個人の骨格や皮膚の状態によって個人差があります。
韓国の明洞にある美容皮膚科・リベリクリニックの最高医療責任者 ペク・ソンジェ医師によると、不自然な生え際や耳の変形、顎のラインや頬の不自然な引き締まりなどからも、切開フェイスリフトを受けたかどうかを見分けられるそうです。これらの兆候は、皮膚を引き締めすぎてしまった場合や、切開フェイスリフトの際に不適切な処置が行われた場合に、より顕著になります。
そこで今回は、フェイスリフトを受けたかどうかを見分ける方法として、手術の傷痕の兆候や観察すべき部分をわかりやすく解説します。
フェイスリフト手術の痕跡として現れる兆候とは?

フェイスリフトを受けた人のなかには、手術による影響がはっきりとわかる痕跡が残っていることがあります。目に見える切開跡から不自然な表情まで、これらの兆候を観察することで、フェイスリフトを受けた人を見分けることができます。
フェイスリフトを受けた可能性があることを示す兆候は、次の5つです。
1. 目立つ切開痕
切開を伴うフェイスリフトでは通常、髪の生え際や耳の前後など目立たない場所を切開します。しかし、執刀医がこの切り口を誤ったり、縫合時に過度に引っ張ったりしてしまうと、後々傷跡が広がったり、変色したりして目立つようになってしまいます。
医師によって適切に施された切開痕は、時間とともに目立たなくなっていくことが多いです。
2. 耳垂(じすい)変形
切開フェイスリフトで比較的知られているサインが、耳垂(じすい=耳たぶ)の変形です。切開を伴うフェイスリフトで、たるんだ顔の皮膚を斜め耳側に引き上げる際に過剰に引き上げてしまうと、耳たぶに無理な負担がかかって変形してしまうことがあります。
これは「耳垂変形」や「フェイスリフト耳」と呼ばれ、フェイスリフトを受けたことがバレる要因の一つとして挙げられます。
3. 不自然な表情
耳垂変形と同様に、切開フェイスリフトで顔の皮膚を過度に引っ張り上げると、口元や目元がひきつったような不自然な表情になってしまうことがあります。
また、無表情の際には自然な仕上がりに見えたとしても、笑顔やしかめっ面など、顔の筋肉を動かしたときに違和感が残ってしまうことがあります。
4. こめかみ(側頭部)眉リフト
こめかみ(側頭部)眉リフトとは、髪の生え際などを切開してリフトアップすることで、目尻や眉尻、上まぶたの外側のたるみを引き上げる効果が期待できる眉リフトの一種です。
しかしながら、こめかみ(側頭部)眉リフトにはデメリットもあります。こめかみ(側頭部)眉リフトを行うと、眉の外側が不自然につり上がったり、尖ったりしたような、いかにも「手術をした」表情になってしまうことがあります。これは、執刀医が眉のたるみを過剰に矯正してしまったり、引き上げる方向を誤ったりすることで起こります。眉毛が本来あるべき位置よりも高い位置に固定されてしまうため、常に驚いているような表情に見えてしまうのが特徴です。
5. こわばった表情
切開フェイスリフトの手術後、表情が乏しい「フローズンフェイス症候群」が起こる場合があります。フローズンフェイス症候群とは、顔の筋肉と皮膚が過度に緊張することで起こり、動きのある自然な表情や表情ジワが失われることを指します。
このような表情のこわばりは、「引っ張られている感じ」「笑顔が不自然」としてフェイスリフトを受けたことが周囲に認識されやすくなります。
顔のどの部分を観察すべき?

「フェイスリフトを受けたか」を見分けるとき、「たるみが引き上がったかどうか」よりも、特定の部分を見て判断します。ただし、自然な老化現象や体重減少、非外科的なフェイスリフト施術においてもこれらに影響を及ぼす可能性があるため、一つのポイントだけで判断するのは禁物です。違和感の原因がどこにあるのか、解剖学的な視点からチェックすべき5つのポイントを詳しく見ていきましょう。
1. 生え際
まずは、髪の生え際です。髪の生え際やこめかみ部分から引き上げる切開フェイスリフトの場合、術後に不自然な髪の生え際の後退やこめかみ周辺に変化が見られます。
たとえば、生え際の産毛がなくなったり、生え際のなだらかなカーブが一部ガタついたり、こめかみの毛髪内を切除する場合には、もみあげの位置が少し上後方に移動したりというような変化が生じることがあります。
2. 耳
耳にも、切開フェイスリフトの兆候が複数現れます。
先述した耳垂変形をはじめ、耳の前または後ろにフェイスリフトの傷痕がある、耳の位置が不自然な場合は、切るフェイスリフトを受けた兆候と言えるかもしれません。
3. 首と顎ライン
首から顎下は、フェイスリフト単独よりもネックリフトを併用したときに変化が分かりやすい部位です。ネックリフトはフェイスリフトの一環として行われることが多い施術です。
不自然なほどシャープな輪郭やターキーネックと呼ばれる首の縦ジワの消失、実年齢に対して首の皮膚が引き締まりすぎていないか、注意深く観察する必要があります。
4. 頬と中顔面
切開フェイスリフトにおいて、術後、頬や中顔面に明らかな左右差が生じてしまうケースがあります。これには、左右で異なるテンションで皮膚や組織を引き上げたことが起因しているか、術後の腫れやむくみの影響などが考えられます。
人間の顔はもともと完全に左右対称ではありません。しかし、明らかに左右のバランスが崩れている場合は、フェイスリフトを受けたサインと言えるかもしれません。
5. 肌の質感
フェイスリフトは顔の皮膚のたるみを改善する治療で、毛穴や肌の引き締め、色トーンといった肌そのものの質感を変える治療ではありません。
しかし、不自然になめらかな肌表面や年齢相応の小じわの消失が生じることがあります。切開フェイスリフトの術後の肌は、加齢に伴う自然な質感や色調の変化が失われてしまいがちです。肌が人工的に均一に見えすぎていないか、あるいは特定の部位だけが実年齢や全身の肌の状態とかけ離れて見えないか、慎重に見極める必要があります。
美容整形手術に関するよくある誤解は?

「フェイスリフト=必ず周囲にバレる」「やると顔が変わってしまう」といったネガティブなイメージを持つ人は少なくありません。実際には、目的(たるみ改善、輪郭の整理、首のもたつき改善など)や術式、ダウンタイムの過ごし方で仕上がりは大きく変わります。
また、しわ取り手術や注入治療、スキンケアなど複数の選択肢があり、どれが適しているかは年齢だけで決まりません。
ここでは一般的に切開フェイスリフトに対して持たれてがちな誤解をほどき、現実的な理解につなげます。
フェイスリフトを受けるのは年配者のみ
フェイスリフトは年配者だけのもの、というのは大きな誤解です。
たるみの出方は年齢よりも骨格、皮下脂肪の量、肌の厚み、生活習慣で変わるため、比較的若い30代以降でもフェイスラインのもたつきが気になり相談する人はいます。
一方で、年齢が若いほど「切る」必要がないケースも多いです。たとえば、糸リフトやレーザー治療、ウルセラピー、高周波治療といった「切らない」フェイスリフトを予防的に取り入れるのも効果的です。
重要なのは年齢ではなく、悩みの原因が「皮膚のたるみ」なのか「脂肪」なのか「骨格」なのか、美容皮膚科クリニックの医師のもとで専門的なアドバイスを受けることが大切です。
すぐに周りにバレてしまう
「すぐバレる」と感じる最大の要因は、術後の腫れ・むくみなどダウンタイムです。フェイスリフト手術を受けたばかりかどうかを見分けるには、傷痕や髪の生え際、耳の前後といった細かい部分を注意深く観察する必要があります。手術直後の腫れやむくみ、手術痕はダウンタイムからの回復とともに徐々に目立たなくなっていきます。
また、切開フェイスリフト手術の経験が豊富な医師を選ぶことで、できる限り切開部分を目立たないように小さくしたり、自然で美しい仕上がりを実現します。髪の毛で耳を隠したり、人に会う予定をずらしたり、メイクやマスクなどで一時的な顔の腫れやむくみを隠せることもあります。
一方、傷痕の大きさや皮膚の引き上げの強さなどによっては変化が目立つ可能性もあるため、「絶対にバレない」と言い切ることはできません。
ハリのある肌は外科手術が必要
肌のハリを取り戻すには外科手術が必要、というのも誤解です。
自然な肌のハリは、遺伝的要素のほか、スキンケア、生活習慣、紫外線対策、レーザー治療といった非外科的治療によっても、もたらされます。
切開フェイスリフトが得意なのは、肌質そのものより「皮膚やSMAS(スマス)層などのたるみを引き上げて固定する」領域です。
肌の引き締めを求める場合でも、原因が「皮膚のたるみ」なのか「肌質の低下」なのかで最適解は変わります。まずは、美容皮膚科専門医での診察で原因を見出し、オーダーメイドの治療計画に取り組むことがおすすめです。
フェイスリフトは顔全体を変えてしまう
現代のフェイスリフト技術は、個人の顎のラインや頬のたるみ、首といった特定部位をターゲットとしつつ、自然な顔の特徴やバランスを保ちます。基本的には、加齢により下がった組織を元の位置に近づけ、輪郭の崩れを整える目的で行われます。
ただし、引き上げ量が大きい、複数施術(眉リフト・ネックリフトなど)を同時に行う、あるいは術後直後で腫れが強い場合は、印象が大きく変わって見える場合があります。
「顔全体が変わった」と感じる背景には、輪郭だけでなく目元・口元・肌質の変化が重なっているケースも多いです。
自然な仕上がりを重視するなら、どこをどの程度変えるかを事前に医師とカウンセリングでしっかりと目標とする仕上がりをすり合わせることが重要です。
まとめ
フェイスリフトが「バレる」場面は、主に術後早期の腫れ・むくみ・こわばり、耳周りや生え際に出る不自然さや傷痕がきっかけになりやすいです。
ただし現代の美容医療は、傷を目立たせにくい切開デザインや縫合、引き上げ量の最適化など”自然な仕上がり”や”個別化”を重視しており、第三者が外見だけでフェイスリフトの有無を常に特定できるとは限りません。他人の容姿を推測する際はプライバシーの配慮や相手に対する尊厳を忘れず、根拠に基づく視点を持つことが大切です。
安全かつ自然な仕上がりのフェイスリフトを受けるには、美容大国として知られる韓国のフェイスリフトを検討してみるのも良いでしょう。韓国内の美容クリニックは非常に競争が激しく、美容皮膚科医や外科医は日本よりも圧倒的な臨床経験を積んでおり、高い医療技術を誇ります。まずは、比較的負担の少ない「切らない」フェイスリフトで確かな変化を実感してみてはいかがでしょうか。

リベリークリニック
Editorial Team
リベリークリニックでは、一人ひとりに合わせたパーソナルケアと高度なトリートメントを通して、健康で輝く肌を育むことができると信じています。当院では、患者様一人ひとりに医師が付き添い、一人ひとりの肌の歴史を深く理解し、意味のある永続的な変化を創造するために、チームメンバー全員が時間をかけて丁寧に対応いたします。




